GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

牙をむく闇の集団４ＤＳ

｢フフ…な〜んだ、簡単じゃん！
変な剣持ってるから警戒しちゃったけど。｣

シェルーがからかうようにサマルに声をかける。

｢いえ。シェルーでは、けっこう大変ですよ。聖龍剣自体は注意しないといけません。

まあ、あの方が持ってるかぎり当分警戒はいりませんけど。｣

サマルもわざわざ聞こえよがしに視線を送りながら呟く。

｢……………く…そ…｣

こうは地に膝を付き、呼吸を整えようとするが、自分の想像以上の力を使ったせいかなかなか立ち上がることができない。
肩や、膝、全身から力が抜けていく感覚に息をするだけでも精一杯だった。


～このままじゃ…やべぇ…～

｢………邪魔なんですよ。あなたの存在が…｣


立ち上がれずにいるこうの頭上から冷たい声が降り注ぐ。
霞む目が捉えたのは今まで感じたことのない感情…凍るような殺気のこもった瞳だった。


｢なんだよ…オレが……なにしたってんだよ…｣



｢…さて。宝珠使いに元の世界にお帰りになってもらえるようにしておきますか。｣

そう言いながら、バチバチと稲妻光る魔暗球を掲げるサマルをこうは違和感を抱きながら見つめた。

〜なんで…あいつやオレが違う世界から来たって………？〜