GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

｢我ら古から継がれし、星の怒りを！！｣

魔暗球が黒く怪しく光ったかと思うと、魔暗球に呼応するように空は黒い渦が巻きはじめた。

黒い渦は広がりながら、魔気を放ちはじめる。

その深い渦の中心から赤い稲光がバチバチと音をたて、周囲に円をつくり囲み始めた

｢おまえは…オレのなんなんだ？｣

剣を支えになんとか立ち上がろうとするこうに、サマルは無情に呟く。

｢知る必要はありません。｣

サマルは両手を伸ばし、空に渦巻く稲妻をこうに向け放った

魔暗球に共鳴するかのように空から凄まじい光と振動がこうに向け、地をえぐりながら、稲妻が轟音をたてて鋭く走る


｢！！｣
〜こんなところでオレは…終わっちまうのか…〜

剣を握り、立とうとする足は、迫りくる攻撃を前に全く動かなかった。
こうが凄まじい光に視界を奪われたその時



………紅い、ヒラヒラとした薄布と、栗色の長い髪の毛が視界をよぎった