GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
〜………誰…だ?〜




…………………………

一瞬のち、



凄まじい轟音はまるで無かったことかのように、静まりかえった。

視界が開きはじめると共にサマルのイラついた声が響いた。

「なんのつもりです…ヒナラ!」


そこは、地面にクレーターが幾つもできた数秒前まで立っていたはずの地。
空には先程と同じ黒龍と、その背に乗るサマルとシェルー。


ただひとつ違うのは………


「………今、この子殺されちゃ困るのよ。」

「………それも。あなたの仕事ですか?…」

「……どうかな…いえ。私自身のためよ。」


目の前に凛として立つ、ヒナに似たあの女の子の姿があった。


「!!おまえ!!」


こうは驚きと少しずつ回復してきた意識で体を起こした。


「………二回目ね。」

「は?」

「あんたを助けた回数。借りは返しなさいよ?」

不敵な微笑みをこうにむけ、長い髪を風になびかせる姿はヒナとは似ていても違う姿だった。

「………!やっぱり!!」

〜この前の違和感は天の塔で助けてもらったからだな!!〜



「あ!いた!!こう〜!!」
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