GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「あなたは………」
ヒナが改めてヒナラをまじまじと見つめた。
ヒナより長いが、同じ栗色の髪、
顔や体のシルエット、背丈や肌の彩も全く瓜二つだった。
ただ、瞳の色だけは紅い凛とした輝きを放っている。
瞳と同じ、赤い式服から見せる細い腕で頬杖をついて4人をしばらく見つめていたが、
「やっとケンカ、終わったみたいね。
私はヒナラ。この前も会ったわね。」
ヒナが見せる笑顔に似た表情をやっと4人に見せ、ヒナラは話し始めた。
「私の姿。気になるでしょ。ヒナ。」
急に名前を呼ばれてドキリとしながら、ヒナはヒナラの言葉を待った。
ふっとヒナの顔を優しく見つめると静かに口を開いた。
「私はね……
…もう一人のあなたなのよ。ヒナ。」