GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「私のことは今は何も考えないで。
考えても無駄だから。

あなたは宝珠を探してる
私はその宝珠を護っている。

ただ、それだけ。」

ヒナの問いに涼しげに答えるヒナラ。

それを黙って聞いていたこうがつまらなそうに口を挟んだ。


「ま。お前がどうかなんて話したくなきゃいいけどな。
それで、お前は敵なのか?それとも……」


探るようなこうの視線からかわすようにヒナラは続ける。

「さあね。それは私が決めることじゃないでしょ?
私がいくら敵じゃないって言ったって、あんたは信じないじゃない?」


「……。」


「…ただ。私は、私の願いは…あなたが持っているの。ヒナ……」


「え?」

もう一度ヒナに振り返り、何でもないよと言うように笑顔を見せヒナラは続けた。


「また、会えるの楽しみにしてるわね。ヒナ、こう!」
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