GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

迷いの中の…

バン！！

宿のドアが勢いよく開けられ、無人の部屋はドカドカという苛立ち、歩く振動でゆれた

〜くそ……〜


足音の主はこうだった。

無言で勢いよく窓際の机に腰掛け、外を眺める。

〜どうすりゃいいってんだよ…〜

こうはまた、自分の手のひらに視線をおとす。


今は思いのままに動く体。
サマルを前にし、剣を持つ手が震え、動きがままならないあの感覚を思い出す。


自らの腕の跡に収められたと考えられる不思議な剣『聖龍剣』のことを、考えれば、考えるほど悔しさでいっぱいになる


｢あいつは一体なんなんだよ……！｣


〜サマル、ヒナラ…わけわかんねー奴らにウダウダ言われっぱなしだと…
特にあの女！〜



｢あ"〜！！くそ〜！！｣

ベッドにバタンと仰向けに倒れ込み、天井を見上げる。
すると、静かにドアのあく音がした


｢………………｣

ちらりと横をみると、リュウが卵から孵った龍の子を籠の中のタオルの上におろす所だった。