GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

砂漠の町アミール

｢暑い、あつい、アツイ、暑い〜！！！｣


ジリジリと照りつける太陽の光にイラついたヒナの声が響く。

昨日まで滞在していた水の都ミュラーの心地よさが嘘のように、焼けるような陽の光と、風のない砂漠特有の気候、足元を埋もれさせる細かい砂が４人を襲っていた。

加えて四方は砂漠に囲まれ、景色は砂の色一色。そんな風景もヒナやこうの気力を失せさせていた。


｢うっせーな！暑いなんて言ったら余計暑いだろ！｣

｢ムカー！あんたの存在が暑いわよ！｣

｢なんだと〜！！｣


いつものように言い争いを始めたヒナとこうに構わずジュンはリュウに問いかける

｢アミールの街はここから近いの？私、行ったことないわ。｣

｢そうだな。あと一時間程歩けば見えてくるはずだが…｣

ヘビ太を肩の上に乗せたリュウがアミールのあるであろう方向を見ながら呟く。

ヘビ太は活発に動くようになり、リュウのポケットやフードの中などに入ったり、出たりを繰り返していた

ヒナの連れているモンタもヘビ太を気にして近くを飛ぶようになっているので、リュウにしてみれば動くだけでも気を払わなければならなかった。