GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
ゴゴゴゴ…………


石碑はこうのリングの光を浴び、少しずつ動き出した。

すると、石碑の下からまた石碑がでてきたのだ。その形はまるで……

「わたしが持ってる本に似てる…?」



『宝珠使い…なぜここへ来たのだ?』

「!!!」

4人のすぐ後ろに現れたのは、銀の衣を纏った宝珠であった。
その表情に感情は感じられないが、人を受け付けない確固たる意志を醸し出している。


「……あなたが真実を見せる宝珠?」
ヒナは警戒するように問い掛ける。


『真実……古えの悲しき遺産のことを言っておるのか?』

凛とした声でヒナ達に問いかける。

「悲しき……何があったの?」

『知識を求める者を我は拒みはせん。しかし、その御心ありし者のみじゃ。』

そう言うと宝珠はこうをじっと見つめる。

「?なんだよ?」

宝珠はふっと笑い、こうに手を向けた。
< 15 / 181 >

この作品をシェア

pagetop