GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

｢あ！！ちょっと待って｣

ジュンが、急に三人を呼び止めて、砂漠の一点を見つめた。

｢え？どうしたの？｣

｢……………………｣

ヒナの声に反応はせず、意識を集中させるジュン。


｢………これは…魔空障壁があるわ｣


｢まくう？｣

ジュンの言葉に首を傾げるヒナを横目に、ジュンは素早く杖を構え、陣をとる。

｢ディスペラー！｣

ジュンが掲げる杖を支点として、空に光の円が出現した
その円の中には……


｢街！！？｣

円の中には、オアシスの様相のテント張りの商店や、土壁の家、小さな湖、少しばかりの緑の木々が浮かび上がるように見えていた。


｢なるほど、魔空障壁により、砂漠の気候や闇の集団から身を守っていたわけだな｣

リュウがヘビ太をフードの中に入れ直しながら呟く。


｢私のブルーム魔法証を見せれば街に入れてもらえるはず！行きましょ｣