GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２
｢なんだと！てめー！！｣

微笑み、会話を終えたリュウとジュンに聞こえてきたのは、こうの怒鳴り声だった

｢……………｣

リュウとジュンは顔を見合わせ、一度深呼吸をすると、ヒナ達の入ったはずの店の中に飛び込んだ。



｢あ、ジュンっ！｣

中には、威勢の良さそうな筋肉隆々の｢オヤジ｣というに相応しい大男と、それに負けじと胸を張り、睨み、つかみ合うこうの姿。

横には女ながらこうの胸ぐらを掴み必死で止めるヒナの姿があった。


｢………………何があった？｣

もう一度、ため息を短くつきながらリュウが問いただす。



｢このオヤジが！
光龍の頂に行くなら俺が許さんなんていきなりつかみかかってきやがったんだ！｣

｢違うでしょ！このおじさんが知ってるってわかった瞬間つかみかかったのはこうでしょ！！｣

こうの言葉にヒナが即座に訂正を入れる。

｢ったく！このガキじゃあ話にならん！！
お前さんは少しは話せんのか？
まずは離さんか！クソガキが！｣

大男は腕を振り払い、リュウの登場に気を緩めたこうを壁に追いやる。

｢くそっ！！｣

｢……………なるほど。お前は今、煮立った油状態だからな………
まずは、話をしなきゃ始まらないだろ。｣


｢だけどよ…｣



ドカッ

大男の乱雑に座る振動に一同は振り返る。
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