GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「客じゃねーなら、早く帰ってもらわにゃ。
営業妨害で訴えるぞ」


よくよく辺りを見回してみると、そこはどうやら鍛治屋のようだった


店の奥には大きなかまどと鉄の器具。

店の壁にはありとあらゆる種類の剣、刀、槍などが並んでいる。

そのかたわらには、大男の姿に似合わず、たくさんの書物が無造作に重ねられている。


「おやじさん………剣に詳しいのか?」

こうは落ち着きを取り戻し、座りこんだ大男に声をかける



「…バカにすんねぇ。この道50年。詳しいなんてもんじゃねぇ。

相当なことはほとんど知ってる。
良いことも、悪いことも始まりも、終わりもな……」



「………………」

こうはその言葉と表情に思わず座り、男に続けて声をかける


「………聖龍剣て…知ってるか?」

リュウは壁にもたれながら、こうの言葉をうけた男の顔をじっと見ていた。
ジュンとヒナは話が長くなると感じ、こうの後ろに座る。



「伝承でだがな………
…だから『光龍の頂』なんかにゃ興味本位ではいっちゃいかんのだ」
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