GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
店から出るといつもの賑わいを見せている「アミール」の街。
その街の向こう、遥か北に見えているのは、切り立った崖と尖った地肌の山。
その山の真上はまるで夜のように暗い渦巻く雲に覆われている。
この街からみているだけでも相当な高さと、環境の厳しさが伝わってくる
あの険しい崖を人力で登るのは確かに無謀であった。
「あの山の更に上にもう一つの岩山があるらしい。
それが『光龍の頂』と呼ばれている場所と言われている」
リュウが見えない山頂を見上げながら呟く。
「あれのもう一つ上!?」
「私の飛行陣じゃ半分も登れないわね」
ジュンとヒナも山を見上げながら呟く。
「オレは…明日行く。」
「宝珠が必要でしょ?私も行くよ」
「お前は来んな」
即座に応えたこうの返事にヒナはこうを振り返る
「なんでよ!!言ってたでしょ!
宝珠の力が必要だって!」
「……これは、オレの問題なんだよ。」
ヒナの言葉を遮り、放ったこうの言葉には迷いもなく、意志が揺らいだ痕跡は見せなかった。
「こう……」
「じゃあ、明日山の下までみんなで行きましょ。見送りくらいいいでしょ」
ジュンはこうに諭すように声をかけ、ヒナの肩に触れた。
「…わかったよ」
そう言うこうは、まっすぐ崖を睨みつけていた。
その街の向こう、遥か北に見えているのは、切り立った崖と尖った地肌の山。
その山の真上はまるで夜のように暗い渦巻く雲に覆われている。
この街からみているだけでも相当な高さと、環境の厳しさが伝わってくる
あの険しい崖を人力で登るのは確かに無謀であった。
「あの山の更に上にもう一つの岩山があるらしい。
それが『光龍の頂』と呼ばれている場所と言われている」
リュウが見えない山頂を見上げながら呟く。
「あれのもう一つ上!?」
「私の飛行陣じゃ半分も登れないわね」
ジュンとヒナも山を見上げながら呟く。
「オレは…明日行く。」
「宝珠が必要でしょ?私も行くよ」
「お前は来んな」
即座に応えたこうの返事にヒナはこうを振り返る
「なんでよ!!言ってたでしょ!
宝珠の力が必要だって!」
「……これは、オレの問題なんだよ。」
ヒナの言葉を遮り、放ったこうの言葉には迷いもなく、意志が揺らいだ痕跡は見せなかった。
「こう……」
「じゃあ、明日山の下までみんなで行きましょ。見送りくらいいいでしょ」
ジュンはこうに諭すように声をかけ、ヒナの肩に触れた。
「…わかったよ」
そう言うこうは、まっすぐ崖を睨みつけていた。