GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

……………………………

目を開けるとそこは夜空。
透明な群青色の空には、輝く星が何万と散りばめられ、幻想的な空間が広がる
｢ここは………｣

こうはそこに立っていた。
溶けいるような空を思わず見上げるとぞくりとする悪寒を感じる

こうの真上に位置する夜空は黒の絵の具を零したようにぽっかりと穴があいた黒の無が広がっていた。
〜なんでここだけ…？〜

｢！！…早くしねーと！！」
目的を思いだし、手掛かりはないかと、廻りを見渡す。
頂と呼ばれるに相応しい崖がまるで龍がその首をもたげるように高く、尾をうねらすように広くそびえていた。
微かに見える頂上には確かに人一倍明るい光を放つ星が見下ろすように地を照らしていた


｢あれが聖龍の頂か？｣


一歩踏み出したその足が自らに迫る何かを感じ地に踏みとどまった

〜進め…ない？…〜


迫り来る悪寒に思わず身震いし、辺りを見回す。
シュン………

その圧迫感に耐えきれずこうは自らの腕より聖龍剣を出現させる