GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
ドクン……………

「!!っなんだ!?」


カラン………………

手にした聖龍剣が鼓動をうったように感じ、思わず手から滑り落ちた

「え…?」

拾おうと伸ばした手が動きを止める

地に落ちた聖龍剣は微かな光を頂の上まで線を描くように届かせていた

まるで、持ち主を導くように………


ドクン……………

鼓動が伝わる。
「…あそこにあるんだな。なんだか知らねえけど、お前が行きたいってなら行ってやるよ」

カシャン…

もう一度手を伸ばし、力強く聖龍剣を掴むと
自らが目指す頂上を見上げた。

高く…人が決して届かないかのような遠い崖の頂上…

どうしたらあの場所まで届くのか…こうには見当もつかない…

~わかんねーけど!とにかく崖の下までいくか~


踵を返しこうは歩き出した

光は行く先を照らす。
微かだが、消えない。
強い一筋の道をたどって…




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