GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
現れたのは黒いフードを深々と被り、
顔には表情が読めない不気味な面を
被るいかにも死神に似た様相をした
生き物だった。
手にはこうの持つ聖龍剣によく似た
重厚な剣を持ち、その黒い空虚な瞳
を面の奥からこうにむけている。


「こいつら……!」

どうやらサマルが仕掛けたのは
その闇駒だったようで、移動の
術の印である陣が岩壁に鈍い光を
漏れさせていた。

ジリ…


1対2……絶対的不利にこうは息を
飲み、聖龍剣を汗ばむ手で握り直した。



~どうする…~

剣の経験など遊び程度しかないこうに
は雑魚とはいえ、戦闘に長けた闇駒に
対する術など持ち合わせてなかった。

「しかも、あの剣はムカつくことに
オレの剣と同じじゃねーか!?」

「ケンヲワタサナイナラ…」

バッ!

「やべっ!!」

剣を持つ闇駒の一人が一足とびでこう
に飛びかかった。

こうはその攻撃にいつものように風
の護りを張り、迎え打とうと、ある
はずの右腕のリングに触れた。


が………

「!!しまっ!!」


リングが以前に砕け散ったことを今、
まさにおもいだし、表情を変えた。


ガキン!!!






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