GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「負の遺産…?」

「この言語は光暗戦争以来使われていない。
徹底的に破壊されたからな。
でも、この石版だけは残っている。
それだけ守りたかったんだろうな…」

リュウは石版を見ながら切なそうに呟く。


「………この場所は宝珠の召喚された聖なる丘。闇の集団にとっては終焉の地なのよ。」
それまでだまっていたジュンがたまらず声をあげた。



『そして、『ある宝珠』が眠っている。』



「え?」
「!!」
「誰!?」

ヒナ達が気付かぬうちに目の前には老婆が立っていた。

「………あ、あなたは…」

ヒナはその老婆の姿から目を離せず、ただただじっと見つめた。


〜この人…知ってる…〜
ガクン…

「?ヒナ??」

膝をつき、しゃがみこんだヒナのそばによったこうやジュンは愕然とした。

「どう…した?」
「ヒナ?泣いてる…の?」
「……え…?」

その頬には本人も知らずうちに暖かい涙が伝っていたのだった。
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