GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2

星の記憶。

「さて。鍵も手に入れたし、その真実とやらを見せてもらおうぜ」

村人たちを村に戻し、霧も晴れた丘でこうがヒナに提案する。

「うん。」
こう、リュウ、ジュンは息をのんでヒナの宝珠詠唱を待った。

『かの地に眠り、渦巻く古の記憶よ、我が前に示せ。真実のアストレイア!!』

こうの手の中の鍵が眩い光を放ち、4人を包んだ




……………………………
〜ここは?〜

目を開けるとヒナは一人だった。

〜さっきの…丘…?〜

そこは先程までいたパピルスの丘。
陽はすっかり落ちて当たりはひっそりと暗く、新月だからだろうか星の光も見えない。

〜!!〜


遠くに人影が見えた。

1人の男と1人の女。


男は座り込む女を見下ろしている。

〜泣い…てるの?〜


『どうして…。なんでこんな…。』

『嬉しいか。これで世界は救われる』

崩れ落ちる女に冷たく声を掛ける男。
夜の空のように黒い髪。

『世界に光は溢れ、平和が訪れる。おまえは英雄として祭り上げられるだろう。
………ただ一人の犠牲のもとにな。』
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