GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

｢真実を見せる宝珠…ね〜｣

一行が辿り着いたパピルスの丘は紫の花が辺り一面咲き誇り、その花の出す花粉からか、白い靄のような霧がかかる。
丘は地平線の向こうまで広がり、遥か彼方には海が見える。

｢夢幻花…辺りの霧はこの花のせいか…
まあ、確かにパピルスの丘が近いという証だな。｣

リュウは冷静に花を見て判断する。

｢リュウ♪仲間になって一緒に来てくれて心強いよ！｣

｢勘違いするな。オレは誰ともつるまない。一緒に宝珠を探すという同盟という形だ。｣
ヒナの言葉に即座に反論する。


｢ケチ〜！！｣
と悪態をつきながら後ろ向きに歩くヒナにこうが声をかける。


｢ヒナ！あんま、遠くへ行くな。そっちは崖がある！｣

｢……………。｣

その言葉にリュウの目が光り、こうを逃さず見つめる。

｢こう。おまえ、ここは初めてだよな？｣
｢あ？そうだけど？｣


｢そうか。｣

〜なぜ、この霧の中、地理もわからないこうが崖があるとわかった…？〜



時を同じくして、こうも奇妙な感覚に捕らわれていた。

〜オレは…ここを知ってる…この場所を！来たはずもない、この場所を…？〜