GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
〜なんでオレ…ふたご座なんて知ってるんだ〜


じっと見ていると
その星に吸い込まれそうな感覚。


その星の光を見れば見るほど不思議な気持ちに捕らわれる。


懐かしいような…

切ないような…

近くて遠い。

恐ろしささえ感じるその感覚は
あるモノの出現によりかき消される。



「!!なんだ?」


見えたのは一振りの剣。

「ここは……」

さっきの星空の下の丘の風景とは打って変わり、白い、水のような流れ落ちていくような感覚のする空間だった。

「…………。」

そして、鏡のようなその空間にふと現れた剣に驚きながら手をのばす。

剣は光を放ち、柄の龍の瞳は鋭くこうを見下ろすかのようだ。

何かに導かれるようにこうは手をのばしその剣の柄に触れる。

「これは…」

剣に手が触れたとたん、腕に熱い感覚が宿る。
「いてっ!?」


腕には白い傷跡のような紋が刻まれていた。
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