GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「こう!!?」

「??」




ヒナの大声で我にかえるこう。

そこは今までみんなといたパピルスの丘だった。ヒナ、リュウ、ジュンが不思議そうに自分を見下ろしている。

「良かった。こうだけ起きないからびっくりしたわよ」

むくりと起き上がるこうに安堵の表情を見せる三人。

「オレだけ?」

夢だったのか…と呟くこうは確かに腕に宿る熱い感覚と白い紋を確認した。

〜剣…デスターがなんか言ってたよな…あれのことか?〜


「さ!とりあえず今回も宝珠手に入れたし、街に帰って情報を………て!?」

ヒナは街を振り返り、言葉を失った
「どうし…た」
「な!?」
「うそ!?」


誰よりも早くジュンは街に向かって走っていた。
そこに見えたのは無事を喜び、歌いあったミスティオの町では無かった。

紅く、

冷たく、

熱く、

黒い煙をあげ

燃え上がる炎に包まれている……たった今、助けたミスティオの街だった…
< 42 / 181 >

この作品をシェア

pagetop