GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

〜この丘…見覚えがある…〜


｢………デジャヴか？｣
｢何？？｣
｢なんでもね…｣

薄く笑いながら不思議そうに見るヒナに手を振る。

こうはこの感覚を決してデジャヴなんて不確定的なものではないことに気付いていた。
だが、そう思わないと不安になるくらいにこの場所を知っていた…


〜あの丘の向こうだ…あそこに石碑がある。
そこに…〜


〜なんでだ…〜

〜なんなんだよ〜

｢どうしたの？こう。コワい顔して。｣

｢なんでもねーって！！｣

心配そうに覗くヒナを振り切ろうと、後ろを向いた瞬間！！


ブワっ！！！


｢！なんだっ！花がまとわりついて！｣


急に吹いた風と共に夢幻花の紫の花がこうの体を包み、視界をふさいだ。



｢ったく！なんなん………………………だ｣


だんだんと風がやみ、視界が開けたとたん、こうは言葉を失う。


こうの目の前には、紫の花が咲く丘ではなく、



冷たい壁や柱に囲まれ、中央には青く光る水晶が置かれた、広い、広い広場のような場所が広がっていた。