GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
ジュンはその頃、自分の小さな家の地下で昼間と同じ、癒やしの術の練習をしていた。

「本当にできるようになるのかな…」


放たれた光は師がジュンに教えた通り白く、輝く光になるはずだった。

だが、その小さな光はただの風になってしまったり、黒い煙をあげすぐに消えてしまう。

全く安定しない自分の力にため息をつきながら座り込む。


「なんで……光の陣がかけられないんだろ…」

気付いてしまった自分の欠点に不審を持ち始めていた。


「やっぱり……フィル姉みたいにはなれないのかな…」

思わず悔しさと寂しさの涙が頬を伝ったその時、



ガガン!!!


「!?」

外から聞こえた爆発音に思わず立ち上がり杖を構える。


「何?」


階段を上がり、爆発で半分吹き飛んだ玄関を開けた時に見えたのは…





「…………フィル…姉……?」



黒い…フードの数人の男たちに囲まれ、倒れ込んでいる最愛の師の姿だった。
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