GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
ザアザアザア……………

雨が…止め処なく降り続いていた。


ザアザアザア……………

ジュンはそこに立ちすくんでいた。



手には赤いリボンの付いた白い、帽子……



「ここは………どこ?」


先ほどまで立ちはだかっていた魔狩りの男たちも、
村も、
家も、
大好きなフィル姉も

ジュンの周りには誰もいなかった。



ザブ………

「……?」

膝までつかるほどの水。

いつの間にか川の中に入っていたのかな?

そんな思いで、宛もなく歩き出す。



「あ………」

零れ落ちたのは雨ではなく涙。


「そうだ……わたし。」



ジュンは涙に身を任せるように瞳を閉じた。






……………………………………………

「魔の子ども、我が闇の魔狩りが頂こう!」


「やだ!!」


ジュンは数人の魔狩りの男に行く手を阻まれ、引きずられていく。


「フィル姉!!」


「させない!!」
フィルは自らに残るありったけの力を絞り出し、ジュンを掴む男に鎌鼬の風を浴びせる。

その衝撃でジュンはフィルの近くまで吹き飛んだ。


「痛っ!フィル姉…!!」
涙がみじみ、思わず抱きつくジュン。


「どうして?どうしてこんなことに?
私の…わたしのせいなの?」


こんな状況でもフィルはジュンの髪を撫で、優しく声をかけた。
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