GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「えっ!手遅れってどうゆうい………」
ヒナが非難の声を上げたと同時に、ヒナラはあるモノを一同の前に差し出した。
「!!」
「それは……」
見慣れた、ジュンの白い帽子だった。
「どうして、あなたがジュンの帽子を持ってるの?」
冷たい何かが押し寄せてくる。そんな感情に捕らわれながら、恐る恐る尋ねる
「この街の奥に落ちていたのよ。
あの子にとって、これは大事なモノ。」
ヒナラはヒナの手にジュンの白い帽子を載せた。
「…あなたが届けてあげなさい。
まだ、この街の近くにいるはずだから。」
「…………」
ヒナは白い帽子を見つめると街の入り口目指して走り出した。
「行くぞ。こう。」
「おまえ。」
走りだそうとしたこうは何かを思い出したようにヒナラを見返した。
「……どこかで、会ったか?」
「………」
ヒナラは口の端で小さく笑うと、
「早く行きなさい。ヒナだって見張ってないと危ないでしょ」
そう声をかけ、ヒナとは違う方向へ歩き出した。
「ああ。サンキュ。」
「行くぞ、こう」
こうは首を傾げながらヒナを追って走りだした。
ヒナが非難の声を上げたと同時に、ヒナラはあるモノを一同の前に差し出した。
「!!」
「それは……」
見慣れた、ジュンの白い帽子だった。
「どうして、あなたがジュンの帽子を持ってるの?」
冷たい何かが押し寄せてくる。そんな感情に捕らわれながら、恐る恐る尋ねる
「この街の奥に落ちていたのよ。
あの子にとって、これは大事なモノ。」
ヒナラはヒナの手にジュンの白い帽子を載せた。
「…あなたが届けてあげなさい。
まだ、この街の近くにいるはずだから。」
「…………」
ヒナは白い帽子を見つめると街の入り口目指して走り出した。
「行くぞ。こう。」
「おまえ。」
走りだそうとしたこうは何かを思い出したようにヒナラを見返した。
「……どこかで、会ったか?」
「………」
ヒナラは口の端で小さく笑うと、
「早く行きなさい。ヒナだって見張ってないと危ないでしょ」
そう声をかけ、ヒナとは違う方向へ歩き出した。
「ああ。サンキュ。」
「行くぞ、こう」
こうは首を傾げながらヒナを追って走りだした。