GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「わたしは……」

小さく、でもハッキリと声をあげ、魔狩りを見たその時、

「…ん?」

急に銀の光がジュンを包んだ。
今のジュンには眩しいほどの光と、想いの詰まった暖かさだった。


「ジュン!!!」

ヒナがようやく走り込んできた。

「ヒナ………」

主の命を果たした銀の光はジュンに吸い込まれるように消えた。


しかし、ヒナはジュンの腕を掴む魔狩りに気付き、ジュンに抱きつこうとした足を止めた。

「誰…?」


「いた!」
「探したぞ!」

遅れてこう、リュウも追い付き、目の前の魔狩りを睨みつける。

「誰だ……おまえは。」


『ふん。宝珠使いのお仲間か…』

魔狩りの口の端がニヤリと笑ったのをジュンは見逃さなかった。
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