GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「ん?あんたは…」

ヒナが魔狩りにある感覚を感じ、気を反らした時、魔狩りはジュンをヒナたちの前に突き出した。

「痛っ!」

「ジュン!!なにすんのよ!バカ!!」

ヒナはつらそうなジュンの顔を見て、魔狩りに抗議の声をあげる

『お前たちにこいつが必要なのか?
光の宝珠を集めしお前たちに。』


「…………!」

ジュンの顔が凍り付く。
この男が何を言わんとしているか、わかってしまった。
魔狩りは目を細め、ジュンを一瞥するとヒナに向き直る。

「当たり前だろ!ジュンを放しやがれ!!」

こうは今にも魔狩りに食ってかかろうとリングに手を添えている。

今のジュンには、その仲間たちの自分を思う行動でさえ、後からくる絶望を思うとつらかった。

「………めて…。」

その感情に耐えきれずジュンは下を向き、声を漏らした。

「ジュン!今助けるからね!」

ヒナは白い帽子を片手に宝珠の本を掲げていた。
「おね……がい…。」


ヒナは魔狩りを真っ直ぐに見据え、詠唱をはじめた。

『楔に籠められし、悪しき魂の亡者よ…我のひ……』


詠唱は魔狩りの悪しき笑い声と…その言葉に続けることを許されなかった

『ハハハハ!!バカな宝珠使いだな!!
敵対する力を使う悪しき者を助けるだと!?』


「え…」


『こいつは光の仮面を被った闇の力を秘めし闇魔法使いなんだよ!!』
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