GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「…………」



「リュウ〜?起きてる〜?」

ヒナは大きな木を見上げながら叫んでいた。

「おっかしいな〜。寝てんのかな?
『休むのは少しだけだぞ』とか言ってたのリュウなのに」

ヒナはリュウの真似をして、こう、ジュンに見せていた。

呆れ顔でヒナを見る2人。
どうやら、次の宝珠への移動中、一行は森の中で一休みをしていたらしい




「ったく…誰が、寝てるだと?」
「!!キャー!」


急に後ろに降りてきたリュウに驚き、ヒナは後ずさる。
「バカだな〜ヒナは」

こうは乾いた笑いを浮かべてその様子を見ていた。

「全く。みんな揃ったわね!
目的の泉までだいぶ距離があるから途中の街で休みましょ。
街は確か……『水の都ミュラー』」



「へぇ〜!水の都??
キレイなんだろーなー♪」


「デタルタロン1のアクレが売ってるわね!」

「アクレってなんだ?」

「世界1の甘味と言われてるフルーツよ!」

「へぇ…」

ジュンの舞い上がりように呆れながら、ヒナ達は街へ向かい歩き出した。

リュウは一番後ろをその卵を持て余しながら歩き出した。
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