GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
〜水の都ミュラー〜


「うわ〜!すご!道路が水?川??」

その街はまるでこちらの世界でいう、ヨーロッパのような家、家に、橋が掛かり、道はすべて水路になっていた。
その水路にはまた橋が掛かり、多くの小さな船が行き来している。


「はしゃぐなよ、落ちるぞ!」
こうがはしゃぐヒナをたしなめるが、ヒナは聞かず走り出す。

「ジュン!!アクレってどれよ!?」


「あっ!待って、ヒナ〜」

2人が店に飛び込むのを見送り、こうはリュウを見る。


「どうしたんだよ?元気なくね?」

「いや…。おかしいのはおまえも同じだろ?」

ハハハ。

こうの乾いた笑いが響く。
「まぁな…。この世界に面食らってるよ。
あいつら…4DSとかにどう対していったらいい?」

こうは抱えていた心の淀みを話した。
違う世界の住人に、自分の抱える軽くはない想いを話す。
そんな自分に驚いていた。

「闇の中の1人……サマルだったな…
奴は、おまえに似ていた。
そして、度重なる宝珠の不可思議なおまえへの言動……
ヒナに付いてきただけではないな。おまえの果たす道は。」


「………オレは…昔も今も、あいつのくされ縁なだけだ。
あいつのことも…自分のこともわからねー。」

「………………」

「なぁ。おまえは、リュウはどうなんだよ。」

こうは切り返すように問いかけた。
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