GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「来い!ゲルド!!」
放り投げたクロスは天高く舞い上がり、陽の光を反射させていた。
その光をたよりに先程、谷の下に残してきた怪鳥ゲルドが主の元へ飛んできた。
間一髪、クロスをクチバシにはさみ、その大きな背中にリュウを乗せると体制を取り戻すように上空を旋回し、見渡した。
今までリュウがいた谷は鋭い風の壁に阻まれ、上空からも、海からも、地上からも入ることができない様子だった。
「………く……」
リュウは大事に抱えていた龍の卵を見ると、ヒビはあるものの、さっきのように暖かく、赤い光は見られない。
〜このまま、中途半端な状態じゃ………〜
「あ!リュウだ!!」
「やめて!動かないで!バランスがっ」
「怖えーよ、ジュンっ!大丈夫なのかよっ」
フワフワとした魔法陣のバランスを必死にとり、ヒナとこうを運ぶジュンがリュウを見つけた。
放り投げたクロスは天高く舞い上がり、陽の光を反射させていた。
その光をたよりに先程、谷の下に残してきた怪鳥ゲルドが主の元へ飛んできた。
間一髪、クロスをクチバシにはさみ、その大きな背中にリュウを乗せると体制を取り戻すように上空を旋回し、見渡した。
今までリュウがいた谷は鋭い風の壁に阻まれ、上空からも、海からも、地上からも入ることができない様子だった。
「………く……」
リュウは大事に抱えていた龍の卵を見ると、ヒビはあるものの、さっきのように暖かく、赤い光は見られない。
〜このまま、中途半端な状態じゃ………〜
「あ!リュウだ!!」
「やめて!動かないで!バランスがっ」
「怖えーよ、ジュンっ!大丈夫なのかよっ」
フワフワとした魔法陣のバランスを必死にとり、ヒナとこうを運ぶジュンがリュウを見つけた。