GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「おまえに……お前にこの卵がどうこうできるのか!?」


リュウはまた、つらそうに顔を歪ませながら誰にともなく言葉を漏らす。


「確かにこの谷には生命の泉がある。
この封印のかかった卵にさえ、生命の奇跡が起こっていた。

あのままだったらこいつはこの世に簡単に生を受けただろう。
だが…」

ヒナやこうは話し始めたリュウを見つめた。
今まで見たことのない、その卵を、消え入りそうな命を必死に抱え、言葉を漏らすリュウを。


「こいつは……」


「…まだ、こいつが生まれるべき世が来てない。
今の世に生まれてきたって、闇のあいつらに狙われ、人には苛まれる。
こいつがのびのび暮らせるわけがないんだよ!!」


「だから、自らのその思念が卵に封印をかけてしまっていることにも気付かなかったのね。」

ジュンが、リュウの目の前で言い放つ言葉は、リュウの心を凍らせた。


「………は…?」
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