GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「………何の用だ…」

リュウは黒龍を見ずにそう吐き捨てるように言った。

〜今は龍の姿など見たくはない〜

そんな想いを悟られぬように。


「遊びに来たのよ。

あなたとじゃないわよ♪
あの宝珠使いの女。
サマルの忠告も聞かないで宝珠に接触しようとしてるじゃん?

悪い子よね〜」


「無駄だ。あの谷には風の壁がある。
それに俺もここにいるしな」


「私はあなたなんて恐くも何ともないからご心配なく♪」

「……なんだと…!」


リュウの向けた鋭い眼光にも怯まず、シェルーは続けた。


「…それと。もう1つの龍の最後を見届けにね。」


「な!?」


リュウはシェルーの表情に驚愕した。

今までのちゃかすような顔ではなく、自分の持つ卵に向けている顔は別の顔だった。

嘘でも、はったりでもない…

その表情にリュウの思考が止まる。
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