GENERATION!!〜双子座星の軌跡〜2
「なん…だと!かっ……」

「その龍。もう長くはないわよ。
宝珠の手にかかっちゃったんだもの。」


リュウの怒りを翻すように交わし、答えるシェルー。
その瞳は敵としての顔ではなかった。
寂しげな…年相応の女の子の顔…。


「……また…!また1つ龍が失われる…
宝珠のせいで…!!」


「…宝珠が…だと?……」

キッとリュウを睨み、シェルーは言い放った。


「宝珠がその龍に生命を与えることなんてない!
勘違いしてんじゃないわよ!バカ!

宝珠とこの世界にとって龍は邪魔なのよ!?」


シェルーはそい言い放つと黒龍を操り、リュウの周りをぐるりと旋回し、方向転換をした。


「だから。宝珠なんて消えればいい!

宝珠使いなんていなくなればいいわ!!」


そうこぼすように叫ぶと真っ逆さまに谷を目指した。


「あいつ!ヒナたちを!」

迷いと想いを振り払い、リュウはゲルドと共に風の壁の穴へと向かっていった。
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