GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

ゴゴゴゴ…………

巨大な黒龍と怪鳥二つのの急降下により、谷には風が吹き荒れていた。

凄まじい風の衝撃が空と谷と、２人の龍使いに襲いかかる。


｢シェルーっ！待て！！｣

｢来るんじゃないわよ！｣

生命の蒼空に響くは龍の嘶き。
生命の地に唸るは龍の地響き。

その衝撃は生命の泉にたどり着いていたヒナ達の身にも襲いかかる。



｢キャ！！｣

｢風！？｣

｢でか！！！｣


黒龍と怪鳥の突然の襲来と、仲間の姿に驚き、動きを止めたヒナたちは空を見上げた。


リュウと別れたあの後、ヒナの感覚を頼りに宝珠を探し、生命の泉を捜し当てたところだった

眼前には煌めく雫石の並ぶ、生命の泉と呼ぶに相応しい場所が広がっていた。




｢……！ここが宝珠の泉ね！｣

その景色にシェルーの顔は歪んだ。

｢あ！あいつは、私を落とそうとしたやつ！！｣

ヒナの気付きにこうとジュンは身構える。


｢なんだ、リュウ。来ないと思ってたら４ＤＳ持ってきちまったのか？｣

｢うるさい！そんな冗談言ってる場合か？｣


〜くそ…〜

リュウは消えかけている龍の卵の命を祈りながら、シェルーの前に立ちはだかる。


｢退け。在るべき場へ帰れ。｣