破った写真



俺はあの時、写真を撮った覚えはない。

俺のカメラは手作り。こんな形にはできるはずがないのに。


この景色は、俺とつなぐものがあるのか?



「ねぇ・・・なんで!・・・なんでなの!?」



・・・・・・・・・お前のことなんか、しらねぇよ。

理想を追い求め過ぎた結果、こんなことになってしまった。夢は描くままに。
・・・そういうことかよ。


「悪い。俺は海が好きだから」


その言葉が、全てだった。
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