破った写真



TシャツにGパンという万人に受けいられそうなスタイルで浜辺を歩く。



つけてきた足跡が次々と波にさらわれて、そのあとにはもっと大きな波が来ればいいのに、と思った。



相変わらず海風は俺の鼻を刺激してはやまない。



一度引くと、あれ、やっぱりもう少し欲しい。なんて思ったりする。



とにかく俺はこの雰囲気が好きだ。


波が打ち寄せ、それを何度も繰り返す様が。

まるで何かと同じじゃないか。
< 2 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop