ビー玉の瞳



それでも上履きは見つからないまま、ついに最後の授業が終わってしまった。



1人帰っていくアンドウ君を見ながら、ボクも諦めて帰ろうとすると、持っていた目を落としてしまった。



転がった目のせいでボクはジェットコースターに乗ったような気分になりながら、必死で目を追いかけ、落ち着いたとき、ボクの目の前にはアンドウという字があった。



その字を見上げると、筋肉質なカトウ君の足があった。



< 22 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop