恋愛小説家のススメ!
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「ねぇねぇ、見たぇ? 今朝、更新されてたよ」

「え~、マジ? まだ見てない~」

朝、教室へ入ると、クラスの女の子達がケータイ片手に騒いでいた。

「おはよ」

「あっ、はよ~」

「おっは。里桜」

自分の席に座り、欠伸を一つ。

「ね~ね~。里桜も読んだこと、ある?」

「何を?」

「このサイトの小説よ!」

そう言って友人が見せてきたのは、ケータイの画面。

そこにピンク色のサイトが映し出されている。

「…朝からピンクはやばくない?」
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