恋愛小説家のススメ!
そして流れ出した曲は―あの曲だった。

歌詞を募集しているという曲。

しかもその歌詞は、私が作って送ったもの!

「せっ先輩、先輩!」

私は先輩の腕を掴み、ぐいぐい引き寄せた。

「どっどうしました?」

「あの歌詞、私が作ったものなんですよ」

「ええっ?」

更に声を潜める。

「インターネットで募集していまして、『REN』の名前で投稿したんです。でも結果を発表するにはまだ時期が早かったような…」

確か結果は一ヵ月後だったハズ。

まだあれから10日しか経っていない。

それとも宣伝だけ、早くしたんだろうか?
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