恋愛小説家のススメ!
「分かった。里桜くんはどうする?」

「じゃ、お願い」

本を預けて、歩き出す。

「ああ、そうだ。キミが先月出した本のリスト、通りそうだよ」

「えっ、ホント? やった♪」

この学校は図書館で借りたい本を、書類に書いて出すと認められることがあって、借りれることがある。

私は毎月、リストにして提出していた。

そして入った本はまず、書類を出した本人が一番最初に借りられる特権を与えられる。

本は何冊借りてもOKなので、来月が楽しみだ。

「キミが出す本のリスト、生徒達の間でも人気だからね。キミが勧める本にはハズレが無いと」

「あるワケないでしょ。私が勧める本なんだから」
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