恋愛小説家のススメ!
「へっへぇ…」

柊の笑顔が眩しい…。

「キミも良かったら読んで見たらどうだい? 勉強になるんじゃないか?」

…コレは嫌味だな。

「余計なお世話。アンタこそ、良く読む気になったわね。そういうミーハーというか、流行ものって好きじゃないじゃない」

柊は私と同じく、自分の感覚しか信じない。

周りがどんなに騒ごうが、自分の信念を曲げないタイプだ。

「まあいつもなら、そうなんだけどな。何せ運動が起こるぐらいだから」

「運動?」

ファンの集いみたいなものだろうか?

「ああ、文庫化希望運動」

「ぶっ!」

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