恋愛小説家のススメ!
俯いて吹き出した。

「何でもファンの読者が始めたらしい。それを聞いて出版社も動いているみたいだしな」

だからかっ! あのメールの数々はっ!

「近く文庫化するなら、先に見てても良いと思ってな」

「そっそう…」

見る見る血の気が引いていく。

私の知らぬところで、そんな動きが…。

「じっじゃあ読んだら、感想聞かせて。それでよかったら、読んでみるわ」

「そうだな。でも時間がかかるかもしれないぞ? かなりの本数、書いているみたいだしな」

「構わないわよ。待つ時間はたっぷりあるから」

そう言って買ってきたものを横目で見た。
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