恋愛小説家のススメ!
「まっ、別にいなくても何ともないがな」

「私だってそうよ。一人を楽しんでいるんだから」

そう言うと柊は可哀そうな人を見るような眼で、私を見た。

「…寂しくないか? それ」

「よっけーなお世話! 友人はいるし、悪友もいるから充分なのよ!」

「悪友…ってまさか、それって僕かい?」

「アンタの他にもいるわよ。安心なさい」

「他ってねぇ…」

私はハンバーガーの最後を口に押し込み、ジュースで流し込んで食べ終えた。

「ごっそーさん」

「相変わらず女らしくない」
< 36 / 127 >

この作品をシェア

pagetop