恋愛小説家のススメ!

生徒会

やばいマズイ、ヤバイまずい!

朝からグルグルと、二つの言葉が私の頭の中で駆け巡る。

ケータイから調べてみたら、確かに柊からだろうと思われる感想が書かれていた。

とにかく感動したと訴えかけるような熱い感想を読んで、逆に私は血の気が下がった。

柊は真面目な生徒として、教師や生徒会から信頼が厚い。

きっと柊の提案も受け入れてしまうだろう。

昼休みに入ると、私は決心した。

「アレ? 里桜、お昼は?」

「買いに行くの?」

「ううん、ちょっと用事があるから。先に食べてて」

友人達にそう言って、私は生徒会室に向かった。

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