恋愛小説家のススメ!
「会長と話がしたい。今は大丈夫か?」

「はい、里桜さんでしたら。どうぞ、中へ」

少年は快く通してくれる。

彼は生徒会役員の一人。

彼もまた、選ばれし生徒の一人だ。

私は奥へ通され、再び扉の前に来た。

「会長、里桜さんがお越しです」

「ああ、通してくれ」

「はい」

少年は扉を開けてくれた。

私は軽く頭を下げ、中へ入る。

「久し振り。桂木」

「やあ、里桜。珍しいね、キミの方から僕を訪ねてくるなんて」
< 50 / 127 >

この作品をシェア

pagetop