恋愛小説家のススメ!
桂木こと、我が生徒会長は物腰が柔らかい。

成績も私や柊に匹敵するが、彼は何と言ってもカリスマ性が高い。

甘いマスクだが、否定することを許さない気迫を持つ。

そんなヤツと私が親しく声を掛け合うのは、小学校時代からの知り合いだからだろう。

何故か同じクラスになることが多く、一年の時も同じクラスだった。

そのせいかおかげで、タメ口で話し合える。

「桂木、柊が来たでしょ?」

そう言いつつ、とっととソファーに座る。

「柊? ああ、今朝来たね。何でも薦めたいケータイ小説があるとかで」

思わずソファーからズリ落ちるところだった。

…早速かよ。
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