恋愛小説家のススメ!
桂木はケータイを閉じ、私の方に向き直った。

因みにこの部屋は生徒会長専門の部屋で、中には会長専用の机とイスのセットの他、来客対応の為の長いソファー二組とテーブルのセットがある。

話し出そうとしたが、ノックの音で口を閉じた。

「失礼します。お茶をお持ちしました」

「ああ、入ってくれ」

先程の少年が、ティーセットを持ってきた。

「里桜さんはダージリンがお好きでしたよね?」

「ああ。ミルクだけ入れて」

「僕はレモン」

「かしこまりました」

少年は言われた通りにしてくれた。

そしてカップを置くと、そのまま退出。
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