恋愛小説家のススメ!
成績・容姿・家柄の三拍子が揃っていることから、女子生徒の間ではまさに狙いどころとなっている。

しかし私はコイツの腹黒さを良く知っている。

逆らう者には容赦が無いところは特に。

だけど…コイツがコネで手に入れるものには、いろいろと助けられたりしている。

主に図書券とか商品券とか割引券とか…。

実際、桂木が手にしているチケットは、ちょうど見たいと思っていた映画のものだ。

ケータイを取り出し、バイトを調べる。

…おっ、今日は珍しく休みだったな。

そう言えば、今月苦しいから余分に働きたいという大学生にシフトを譲ったっけ。

「まっ、ヒマだから良いな」

「珍しいね、バイト休み?」
< 59 / 127 >

この作品をシェア

pagetop