恋愛小説家のススメ!
ものすっごい輝いた笑みで言われると、殺意が充電される。

「モテないワケじゃないのにね、里桜」

「…タイプが高いのよ」

「それだったら僕が当てはまるハズじゃないか。そういう問題でもないんだよ」

「……じゃあどういう問題だってーの?」

思わず刺々しくなってしまう。

「里桜は壁を作り過ぎ」

「壁?」

「そう、壁。男女関わらず、里桜は壁を作る。自分の中に一歩踏み出されることに、すっごく嫌悪を感じるから」

ぐっ…!

…イヤなところを突いてきたな。
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