恋愛小説家のススメ!
甘酸っぱいイチゴに、ほど良く甘いクリームと、サクサクした生地が合っていて、美味しい。

「うん、美味いな」

「どれどれ、僕も食べよう」

二人して、黙ってスイーツを食べた。

やがて映画の時間が迫り、店を出た。

あっ、店を出ても、視線が刺さっている気がする。

「ちょっと待ってて」

「はいよ」

映画館の前で、桂木が電話をする為に少し離れた。

何かと忙しいらしい。金持ちは大変だ。

「お待たせ」

「…アレ? 里桜」

桂木の後ろにいる女の子は…。
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