まーくんの部屋
「あだ名かぁー…。
学生時代は、マサとかまーくんとか言われてたかな…」
うねりのある髪をくるくるしていじってる。
まーくん…?
大人びたその顔つきに合わないようで、
でもなんとなくピッタリなような気もして、少し笑えた。
「まーくん…」
突然口にした私に、彼はとても驚いていた。
「え、マジ!?
それにすんの!?
いや別にいーけど…」
「まーくん…」
おかしくて、何度も読んだ。
その夜も、まーくんは何もしなかった。
知らない内に、流れるように寝室に促されて、私はベットを占領した。
そういえば昨日も。
彼は一体どこで寝ているのか。
起きたときいなかったから、聞けずじまい。